ラガーとエールの違いとは?ピルスナーとの関係を初心者向けに解説

どーもVOXです

「ラガービールとエールビールって何が違うの?」

「ピルスナーってラガー?それとも別の種類?」

「そもそもビールにはどんな種類があるの?」

こんな疑問にお答えします

ビール売り場を見ると、クラフトビールや海外ビールなど、たくさんの種類がありますよね

しかし、ビールの基本的な分類を知ると、実は意外とシンプルです

ビールは発酵方法によって大きく3種類に分けられます

そして、日本で一般的に飲まれているビールの多くは「ラガー」の一種であるピルスナーです

この記事では、エール・ラガー・ピルスナーの違いや、それぞれの特徴について分かりやすく解説します

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エールビールとは?(上面発酵)

エールとは、上面発酵によって造られるビールです

使用する酵母は15〜25℃ほどの比較的高い温度で発酵し、発酵が進むと酵母が麦汁の上面に浮かびます

そのため「上面発酵」と呼ばれています

エールの特徴は、なんといっても豊かな香り

発酵時に生まれるフルーティーな香りや複雑な味わいを楽しめます

代表的なエールビールには、

  • IPA
  • ペールエール
  • ヴァイツェン
  • スタウト

などがあります

現在はラガーが世界的な主流ですが、19世紀頃まではヨーロッパではエールが中心でした

ラガービールとは?(下面発酵)

ラガーとは、下面発酵によって造られるビールです

使用する酵母は低温(0〜15℃程度)で発酵し、発酵後に酵母がタンクの底に沈みます

そのため「下面発酵」と呼ばれています

ラガーの大きな特徴は、

  • キレの良い苦味
  • 爽快なのど越し
  • すっきりした飲みやすさ

です

現在、世界で最も多く飲まれているビールの多くがラガータイプです

日本の大手ビールメーカーのビールも、ほとんどがラガーに分類されます

なぜラガーが世界の主流になったのか?

昔のビール造りでは、常温で発酵するエールが主流でした

しかし、常温発酵は雑菌による腐敗のリスクがあり、品質管理が難しいという問題がありました(現在のような冷蔵技術がないため)

15世紀頃、ドイツで低温でも発酵できる酵母が使われ始め、ラガービールが誕生します

この酵母を、冬場に仕込んだビールを天然の氷と一緒に洞窟などで貯蔵する製造法も開発されました
※「貯蔵」を意味するドイツ語は「ラガー」

しかしまだ、当時の世界の主流はエールビール

19世紀後半、フランスの細菌学者ルイ・パスツールにより「低温殺菌法」が発見されたことにより、ビールを腐敗させない高品質なビールが完成。さらに近代になって冷蔵技術も進んだことにより、一気に世界の主流はラガービールになりました

ピルスナーとは?ラガーとの違い

ピルスナーとは、ラガービールの一種です

つまり、

ピルスナー

ラガー

下面発酵ビール

という関係になります

ピルスナーが誕生したのは1842年

現在のチェコ共和国にあるピルゼンという町で造られました

当時のラガービールは、色の濃いものが一般的でした

しかし、ピルゼンで造られたビールは、透き通った黄金色

見た目も美しく、さらに、

  • クリアな苦味
  • 爽快なのど越し
  • 軽快な飲み口

が評判となり、世界中へ広がっていきました

ピルスナーが生まれた理由は「水」にあった

ピルスナー誕生の大きな理由の一つが、水の違いです

当時ヨーロッパでは硬水を使ったビールが多く造られていました

しかし、ピルゼンの水は軟水

この水の違いによって、今までにない透明感のあるビールが生まれたと言われています

日本も軟水の地域が多いため、日本の大手ビールメーカーが造るビールの多くもピルスナータイプになっています


日本のビールはほとんどピルスナー

普段飲んでいるビールも、実はピルスナーが多いです

代表的なものでは、

  • アサヒ スーパードライ
  • キリン 一番搾り
  • サッポロ 黒ラベル
  • ヱビス
  • ザ・プレミアム・モルツ

などがあります

日本人が「ビール」と聞いてイメージする、

「黄金色」
「泡がきれい」
「爽快なのど越し」

という特徴は、まさにピルスナーの特徴です


自然発酵ビールとは?

自然発酵ビールは、エールやラガーとは少し違う製法です

一般的なビールは、管理された酵母を加えて発酵させます

一方、自然発酵ビールは空気中に存在する野生酵母や微生物の力を利用して発酵させます

代表的なものにはベルギーのランビックなどがあります

酸味や独特の香りを持ち、一般的なビールとは違った個性があります

世界の代表的なピルスナービール3選

ここからはおすすめのピルスナービールを紹介します

当然国内大手ビールのスーパードライ、プレミアムモルツ、エビス、一番搾り、黒ラベル、etc…これらも全てピルスナービールですのでおすすめですが、今回は世界の代表的なピルスナーを紹介しようと思います

ピルスナーウルケル

先ほど紹介した、ピルスナー誕生秘話
この時出来たのがこの「ピルスナーウルケル」です

「ウルケル」とはドイツ語で「源泉、元」という意味。文字どおりの「元祖ピルスナー」

「ピルスナーウルケル」はチェコの伝統製法である「トリプルデコクション製法」で醸造されています

「デコクション製法」とは、仕込み釜で麦芽を煮出すことで、濃厚な麦汁を抽出する製法。この煮沸の工程を3回繰り返す「トリプルデコクション製法」を行うことで、素材の魅力を最大限に引き出しています

デコクション法で作られた麦芽糖を含むビールは、一般的にいう「コク」、「まろやかさ」が出ると言われていて、とても味に深みがあり、美味しいビールになると言われています

苦味・甘味・香りがバランスよく調和しているビールでおすすめです!!

ビットブルガー

ドイツを代表する醸造所のひとつ、ビットブルガーが造るピルスナー「ビットブルガー」

アイフェル地方の豊かな水と厳選された原料を使用し、ホップの爽やかな香りと上品な苦みが活かされた銘柄

甘みと苦みのバランスがよく、クセが少なく、さまざまな料理に合わせすいのもポイント
黄金色の美しさとやわらかな泡立ち、口中に広がるホップの香りと上品な苦味、スッキリしたのどごしなど、日本のビールがお手本としただけに共通点も多く、日本人にも親しみやすい味わいのビールです

ヴァルシュタイナー

ドイツのザワーランド地方にある、アルンスベルクの森で醸造されているピルスナー「ヴァルシュタイナー」

硬度1~2度の上質な軟水と厳選されたホップ、最高品質の大麦を原料としています。まろやかな味わいとともに感じられるほのかな酸味が特徴
水については、世界的な名水と評されているカイザー・クベッレ泉の天然水を使用

製造は、家族経営としてはドイツで最大規模の醸造所である「ヴァルシュタイナー醸造所」

口当りが軽くデリケートな味わい、透明感のある黄金色が特徴のビールです

まとめ

今回は、ラガー・エール・ピルスナーの違いについて解説しました

ポイントを整理すると、

  • エール=上面発酵で香り豊かなビール
  • ラガー=下面発酵ですっきりしたビール
  • ピルスナー=ラガーの代表的な種類

です

普段何気なく飲んでいるビールも、造り方や歴史を知るとさらに楽しめます

エールの香りを楽しむのか、ラガーの爽快感を楽しむのか

ぜひ飲み比べて、自分好みのビールを見つけてみてください

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