【ピルスナー】【ラガー】【エール】の違いを解説!

どーもVOXです

『そもそもラガーとエールってなに?』
『てかビールってラガーとエールでしょ?ピルスナーってなに?』

こんな疑問にお答えします!

結論から言いますと、こんな感じです

ビールには
「エール(上面発酵)」「ラガー(下面発酵)」「自然発酵」
の3種類のビール(製造方法)があります

その中の
「ラガー(下面発酵)」でつくられるビールの中の1種類が「ピルスナー」という訳です

ではより詳しく解説していきます!

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エールビール(上面発酵)

ビールの歴史は深く、紀元前からつくられていたそうです
この時つくられていたのが自然発酵によるビールです

上面発酵でつくられるビールは、イギリスで5世紀辺りから「エール」という言葉が使われた記録が残っており、こちらも歴史あるビールの一つです

エールビールに使用する酵母は常温(15~25度)で発酵しますが、発酵する際に酵母が麦汁の上面に浮き上がります。ですので上面発酵と言います
(このビール酵母は常温でしか発酵しない酵母)

現在は世界的にラガーが主流ですが、19世紀半ばまではエールが主流でした。因みにイギリスでは今もエールが主流です

エールビールは芳醇(香り高く味が良い)で濃厚、フルーティなビールです

ラガービール(下面発酵)

下面発酵のビールは15世紀頃にドイツで誕生したとされています

常温で発酵させるエールビールは、雑菌が増殖し腐敗してしまうのが課題でした(現在のような冷蔵技術がないため)

15世紀頃、ついに低温(0~15度)でも発酵が進む酵母が発見されました!これが現在のラガービールにも使用されている酵母ですね

ラガービールに使用する酵母は低温(0~15度)で発酵します。発酵する際に酵母が麦汁の下面に沈みます。ですので下面発酵と言います

この酵母を、冬場に仕込んだビールを天然の氷と一緒に洞窟などで貯蔵する製造法も開発されました
※「貯蔵」を意味するドイツ語は「ラガー」

しかしまだ、当時の世界の主流はエールビール

19世紀後半、フランスの細菌学者ルイ・パスツールにより「低温殺菌法」が発見されたことにより、ビールを腐敗させない高品質なビールが完成。さらに近代になって冷蔵技術も進んだことにより、一気に世界の主流はラガービールになりました

ラガービールは、切れのよい苦みとなめらかでのど越しが良く、ぐびぐび飲めるビールです

ピルスナービール

ビールの種類は100種類を超えると言われています

その中の1つが「ピルスナー」で、その飲みやすさから世界で最も飲まれているビールです

冒頭でも紹介しましたが、このピルスナーはラガービールの一つです

ピルスナーがどのように出来たか、といと偶然だった、と言われています

ピルスナー発祥の地はチェコのボヘミア地方にあるピルゼンという町です

1842年にラガービールに学ぼうということで、本場ミュンヘンから醸造師を招いてつくってみましたが、
つくったビールは、それまでのラガービールの特徴である黒ずんだ琥珀色ではなく、透き通った黄金色、、、失敗!!??

しかし、これが飲んでみると抜群の口当たりのよさ、クリアな苦味、そしてキレのあるのど越し

こうしてできたビールが、その色合いから「ゴールデンラガー」と呼ばれ、のちにピルゼンという地名から「ピルスナー」と呼ばれるようになりました

ではなぜ違うビールが出来てしまったのか、これは使用した水の違いでした

今までのラガービール(エールも含め)には硬水が使用されていました。これはヨーロッパ全体が硬水が多かったため

一方、ピルゼンの水は軟水だったのです!つまり硬水と軟水の違いでたまたまできたビールが「ピルスナー」だったんですね

日本の水も軟水ですよね。これを参考にしてつくっているので、大手国内ビールメーカーの主流は「ピルスナー」

おすすめのピルスナービール

ここからはおすすめのピルスナービールを紹介します

当然国内大手ビールのスーパードライ、プレミアムモルツ、エビス、一番搾り、黒ラベル、etc…これらも全てピルスナービールですのでおすすめですが、今回は海外のピルスナーを紹介しようと思います

ピルスナーウルケル

先ほど紹介した、ピルスナー誕生秘話
この時出来たのがこの「ピルスナーウルケル」です

「ウルケル」とはドイツ語で「源泉、元」という意味。文字どおりの「元祖ピルスナー」

「ピルスナーウルケル」はチェコの伝統製法である「トリプルデコクション製法」で醸造されています

「デコクション製法」とは、仕込み釜で麦芽を煮出すことで、濃厚な麦汁を抽出する製法。この煮沸の工程を3回繰り返す「トリプルデコクション製法」を行うことで、素材の魅力を最大限に引き出しています

デコクション法で作られた麦芽糖を含むビールは、一般的にいう「コク」、「まろやかさ」が出ると言われていて、とても味に深みがあり、美味しいビールになると言われています

苦味・甘味・香りがバランスよく調和しているビールでおすすめです!!

ビットブルガー

ドイツを代表する醸造所のひとつ、ビットブルガーが造るピルスナー「ビットブルガー」

アイフェル地方の豊かな水と厳選された原料を使用し、ホップの爽やかな香りと上品な苦みが活かされた銘柄

甘みと苦みのバランスがよく、クセが少なく、さまざまな料理に合わせすいのもポイント
黄金色の美しさとやわらかな泡立ち、口中に広がるホップの香りと上品な苦味、スッキリしたのどごしなど、日本のビールがお手本としただけに共通点も多く、日本人にも親しみやすい味わいのビールです

ヴァルシュタイナー

ドイツのザワーランド地方にある、アルンスベルクの森で醸造されているピルスナー「ヴァルシュタイナー」

硬度1~2度の上質な軟水と厳選されたホップ、最高品質の大麦を原料としています。まろやかな味わいとともに感じられるほのかな酸味が特徴
水については、世界的な名水と評されているカイザー・クベッレ泉の天然水を使用

製造は、家族経営としてはドイツで最大規模の醸造所である「ヴァルシュタイナー醸造所」

口当りが軽くデリケートな味わい、透明感のある黄金色が特徴のビールです

まとめ

今回はラガービールとエールビールの違い、ピルスナービールについて紹介しました!

現在はラガービール(ピルスナー)が主流ですが、直近ではエールビールも人気ですよね!

大手ビールメーカーもエールを製造しています(サントリー 香エール)など

どちらが良い悪い、というのはありません

あなたが好きなビールを飲むのが一番です!
その時のビール選びに、この記事が少しでも参考になれば幸いです

是非ラガー、エールを飲み比べて、自分に合ったビールを見付けてみてください!

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