どーもVOXです
「ウイスキーの12年や18年って何が違うの?」
「ノンエイジ(NAS)ってどういう意味?」
「年数が長いほどおいしいの?」
そんな疑問にお答えします
ウイスキー売り場には「山崎12年」「マッカラン18年」のように熟成年数が書かれたものもあれば、「山崎」や「白州」のように年数が書かれていないものもあります
実は、この年数表記には明確なルールがあり、年数が書かれていないからといって品質が低いわけではありません
この記事では、年数表記とノンエイジ(NAS)の違いや、価格・味の違いについて初心者の方にも分かりやすく解説します
本記事の内容
- ウイスキーの年数表記とは
- ノンエイジ(NAS)とは
- 年数表記とノンエイジの違い
- 価格や味の違い
- 初心者にはどちらがおすすめ?
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は
- ウイスキー検定2級
- ウイスキー歴10年以上
- イタリアンバルを4年間経営
- カフェバーの店長歴7年
ウイスキーの年数表記とは?

ウイスキーのラベルに書かれている「12年」「18年」といった数字は、そのウイスキーが樽の中で熟成された年数を表しています
ただし、「12年」と書かれているからといって、12年熟成した原酒だけで造られているわけではありません
例えば「山崎12年」には、12年熟成の原酒だけでなく、15年や20年以上熟成した原酒がブレンドされていることもあります
ここで重要なのは、使用されている原酒の中で最も熟成年数が短いものがラベルの年数になるというルールです
つまり、一滴でも11年熟成の原酒を使用すると「12年」と表示することはできません
このルールはスコッチウイスキーをはじめ、多くのウイスキーで採用されています
ウイスキーができるまで
ウイスキーは一般的に、次のような工程で造られます
①製麦
②糖化
③発酵
④蒸留
⑤熟成
⑥ブレンド(ヴァッティング・ブレンディング)
⑦瓶詰め
今回の「年数表記」と深く関わるのが、⑤の熟成と⑥のブレンドです
熟成とブレンドの役割
ウイスキーは同じ蒸留所、同じ樽で熟成させても、樽ごとに香りや味わいが少しずつ異なります
そこで行われるのがブレンドです
ブレンドというと「ブレンデッドウイスキー」だけに行う工程と思われがちですが、実際にはシングルモルトウイスキーでも複数の樽をヴァッティングし、味わいを整えることがほとんどです
毎回同じ品質のウイスキーを届けるために、ブレンダーが数多くの原酒を組み合わせ、ブランドごとの味わいを守っています
そのため、「山崎12年」も一本の樽から造られているわけではなく、12年以上熟成した複数の原酒をブレンドして完成しています
ノンエイジ(NAS)とは?
ノンエイジとは、年数表記がないウイスキーのことです
正式には
NAS(Non Age Statement)
と呼ばれています
年数が書かれていないからといって、熟成していないわけではありません
スコッチウイスキーであれば、法律により最低3年以上熟成しなければウイスキーを名乗れません
つまり、ノンエイジでも必ず3年以上は熟成されています
最近は原酒不足の影響もあり、世界中の蒸留所でノンエイジ商品が増えています
山崎、白州、響なども、現在の定番商品はノンエイジです
ノンエイジは品質が低い?

結論から言うと、そんなことはありません
ノンエイジは若い原酒を中心に使用することが多いですが、蒸留所によっては長期熟成原酒もブレンドされています
また、蒸留所が目指す味を表現するために、あえて年数を表示していないケースもあります
そのため
「ノンエイジ=安物」
という考え方は間違いです
実際に山崎や白州のノンエイジは世界中で高く評価されています
年数表記とノンエイジの違い
| 年数表記 | ノンエイジ |
|---|---|
| 最低熟成年数が決まっている | 年数表示なし |
| 長期熟成原酒が中心 | 若い原酒も使用できる |
| 価格は高くなりやすい | 比較的手頃 |
| 熟成感や複雑さがある | フレッシュで軽快な味わいが多い |
初心者にはどちらがおすすめ?
一般的には
「初心者はノンエイジから」
と言われることが多いです
価格も手頃で、ハイボールにも向いている商品が多いからです
ただ、僕は少し考えが違います
もしバーなどで1杯だけ飲むなら、ぜひ12年以上熟成したウイスキーも試してみてほしいと思います
長期熟成ウイスキーはアルコールの刺激が角の取れたまろやかな味わいになり、初心者でも飲みやすいと感じることが少なくありません
実際に僕も初めて山崎18年や響17年を飲んだときは驚きました
「同じ40度なのに、こんなに違うのか」
と思ったのを今でも覚えています
もちろん価格は高くなりますが、一度飲んでみる価値は十分あります
年数表記とノンエイジを飲み比べてみよう
おすすめ① 山崎12年
ジャパニーズウイスキーを代表する1本です
華やかな香りと甘み、なめらかな口当たりが特徴で、年数表記の魅力を知るにはぴったりです
価格は高めですが、一度は飲んでおきたいウイスキーといえるでしょう
おすすめ② 白州12年
山崎とは対照的に、爽やかで軽やかな味わいが特徴です
森を思わせるような香りと、ほのかなスモーキーさがあり、食事と合わせても楽しめます
「12年でここまで個性が違うのか」と感じられる一本です
おすすめ③ マッカラン12年 ダブルカスク
世界的人気を誇るシングルモルトです
シェリー樽由来の甘く華やかな香りが特徴で、初心者にも非常に人気があります
スコッチウイスキーを飲んでみたい方にもおすすめです
おすすめ④ 響 ジャパニーズハーモニー(NAS)
年数表記はありませんが、世界的にも高く評価されているブレンデッドウイスキーです
複数の原酒を絶妙にブレンドし、華やかな香りとなめらかな口当たりを実現しています
「ノンエイジだから品質が低い」というイメージを覆してくれる一本です
まとめ
今回はウイスキーの「年数表記」と「ノンエイジ(NAS)」の違いを解説しました
まとめると
- 年数表記は「最低熟成年数」を表している
- ノンエイジでも熟成されていないわけではない
- ノンエイジは蒸留所の個性を表現するための商品でもある
- 長期熟成になるほど価格は高くなるが、その分まろやかで複雑な味わいを楽しめる
ウイスキー選びで迷ったら、まずはノンエイジと12年物を飲み比べてみるのがおすすめです
年数による味わいの違いが分かると、ウイスキー選びがもっと楽しくなります