ラフロイグはまずい?
結論から言うと、「まずい」というより、好みがはっきり分かれるウイスキーです
ラフロイグはアイラモルトらしい強烈なスモーキーさとヨード香(薬品や正露丸のような香り)が特徴です
そのため、
- 初めて飲んで「無理だった」という人
- 「これしか飲めない」とハマる人
の両方がいます
実際にバーでも、ラフロイグを注文するお客様は多くありませんでしたが、注文する方はリピーターになることが多く、「今日はラフロイグ」と決めて来店される印象でした
ラフロイグとは?なぜ「アイラモルトの王」と呼ばれるのか

ラフロイグの基本的な概要を紹介します
「ラフロイグ」という言葉の意味は、ゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」
ラフロイグは、スコッチウイスキーのシングルモルトウイスキーです
スコッチウイスキーといっても、生産地域ごとに区別されていて、ラフロイグはアイラ島で製造されるアイラウイスキーに分類されます
アイラウイスキーの特徴は、何と言っても「ピート由来のスモーキーさ」です
ラフロイグの他に、ボウモア・カリラ・ラガブーリン・アードベッグ、etc.
これら全てが「スモーキーなウイスキーの代表作」と言えます
この「ピート香」はスコットランドにのみ存在し、特にアイラ島で多く手に入る、と言われています
その中で王様と呼ばれているラフロイグ、、、魅力しかないですね!
なぜ王様と呼ばれているか、というと、モルトウイスキー初のプリンス・オブ・ウェールズ御用達の認定を受けたから、だと思います
「名誉ある称号」ってことですね!
「アイラの女王」と呼ばれるボウモアと並び、アイラモルトを代表するブランドです
ラフロイグが正露丸のような香りと言われる理由
スコッチウイスキーの中でも、特に強烈な個性を持つことで知られるラフロイグ
初めて飲んだ人の中には、
「正露丸みたいな匂いがする……」
「薬品っぽくて飲めない」
と感じる人も少なくありません
しかし、この独特な香りこそがラフロイグ最大の魅力でもあります
なぜラフロイグは正露丸のような香りがするのでしょうか?
その理由は、ピート(泥炭)による煙と、そこから生まれるフェノール系の香り成分にあります
正露丸の香りと言われる正体は「ピート香」
ラフロイグは、スコットランドのアイラ島で造られるシングルモルトウイスキーです
アイラ島のウイスキーを特徴づけるものが「ピート」
ピートとは、湿地帯で長い年月をかけて植物が堆積してできた泥炭のことです
昔のスコットランドでは、このピートを燃料として麦芽を乾燥させていました
その時に発生する煙が麦芽に染み込み、独特のスモーキーな香りを生み出します
ラフロイグでは特に強くピートを効かせるため、
- 焚き火
- 煙
- 灰
- 海藻
- 消毒液
- 正露丸
のような個性的な香りとして感じられるのです
「薬品臭」の原因はフェノール類
ラフロイグの特徴である薬品っぽい香りの大きな原因が、フェノール類という香味成分です
ピートを燃やした煙にはフェノール類が含まれており、それが麦芽に吸収されます
この成分が、
- ヨードチンキ
- 消毒液
- 煙
- タール
のような香りにつながります
日本では昔から馴染みのある「正露丸」の香りと近く感じる人が多いため、
「ラフロイグ=正露丸」
という表現が広まったと言われています
実は海の香りも関係している
ラフロイグが単なる煙臭ではない理由は、アイラ島という土地にもあります
ラフロイグのピートには、海藻やヘザー(ヒース)、コケなどが含まれており、さらに蒸留所は海沿いに位置しています
そのため、
- 潮の香り
- 海藻
- 塩気
のような「海を感じる香り」も加わります
この複雑さが、ラフロイグ独特の「薬品っぽいけどクセになる香り」を作り出しています
正露丸の香りは欠点ではなく個性
初めてラフロイグを飲む人には、
「これ、本当にウイスキーなの?」
と思うほど衝撃的な香りかもしれません
しかし、飲み慣れてくると、
「煙たい香りの奥にある甘さ」
「海を感じるミネラル感」
「バニラのような優しい余韻」
など、単なる薬品臭ではない奥深さに気づきます
まさにラフロイグは、
好きになるか、苦手になるかがはっきり分かれるウイスキー
と言えるでしょう
初めて飲むならどんな飲み方がおすすめ?
ストレート
香りを一番楽しめる
トワイスアップ
初心者なら一番おすすめ
香りが開き、アルコール感も和らぐ
ハイボール
クセは残るが爽やか
食中酒にもおすすめ
お湯割り
寒い季節におすすめ
スモーキーさがより広がる
ラフロイグの種類を比較
ラフロイグ10年
ラフロイグといえば10年物が一番有名ですね
ラフロイグ特有のピート香の中のヨード臭(薬品のような臭い)が一番感じられます
このヨード臭がいわゆる正露丸のようなにおい、と言われる所以でしょうか
おすすめの飲み方はストレート・ロック・トワイスアップ
ラフロイグ セレクト
ペドロ・ヒメネス(シェリーワイン)の熟成に使用したシェリー樽とヨーロピアンオークのシェリー樽、1st.フィル・バーボン樽で熟成した原酒をセレクト
10年と比べると、「ラフロイグさ」ではやや劣りますが、フルーティで飲みやすいと思います
おすすめの飲み方はハイボール・お湯割り
ラフロイグ クォーターカスク
限定販売しては終売し、再販し、を繰り返しているクォーターカスク
バーボン樽で熟成した原酒を、クォーターカスクに入れ替えてさらに熟成
クォーターカスクとは普段使用している樽のクォーターサイズ(1/4サイズ)
クォーターサイズにすることで、原酒が樽に接する部分が多くなり樽香がより深く感じられます
ただ、あまり樽香ばかりだとウイスキー本来の香りが弱まることから、アルコール度数を48%にしてウイスキーの強さを演出
色々と考え抜かれたウイスキーです
おすすめの飲み方はハイボール・お湯割り・ミントジュレップ
ラフロイグはこんな人におすすめ
✅ スモーキーなウイスキーを飲んでみたい
✅ アイラモルトに興味がある
✅ 普通のウイスキーでは物足りない
逆に
❌ ウイスキー初心者
❌ 甘口が好き
には最初の一本としては少しハードルが高いでしょう
まとめ:【ラフロイグ】好きになるか嫌いになるか、あなたはどっち?
ラフロイグは「まずい」と言われることがありますが、それはクセが非常に強いためです
一方で、その独特のスモーキーさやヨード香に魅了されるファンも世界中にいます
初めて飲むなら定番の「ラフロイグ10年」から始め、トワイスアップやハイボールで楽しむのがおすすめです
「好きになるか嫌いになるか」
ぜひ一度、自分の舌で確かめてみてください
