バーボン?テネシー?【ジャックダニエル】まずい?うまい?徹底解説!!

どーもVOXです

『ジャックダニエルってまずい?うまい?』
『そもそもバーボンウイスキー?テネシーウイスキーってなに?』

こんな疑問にお答えします

ジャックダニエルの美味しさは、テネシーウイスキーの製法を知るとその答えが分かります!
そしてその製法こそがバーボンウイスキーとテネシーウイスキーの境界線でもあります!

そんな背景を知ると、より一層ジャックダニエルを美味しく楽しく飲めるようになりますよ!

本記事の内容

・【テネシーウイスキー】について 
・【ジャックダニエル】がうまい理由
・【ジャックダニエル】の種類(ラインナップ)について

本記事の信頼性

この記事を書いているVOXは
・ウイスキー検定2級
・ウイスキー歴9年
・カフェバーの店長歴6年

では早速、テネシーウイスキー【ジャックダニエル】を紹介していきます!

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【テネシーウイスキー】とは

まずはジャックダニエルを紹介する前にテネシーウイスキーについて紹介します

ジャックダニエルをバーボンウイスキーのカテゴリーに陳列しているお店ってよくありますよね

これは当然間違いではありません

ジャックダニエルもバーボンウイスキーの定義をクリアしているからです

バーボンウイスキーの定義

  • アメリカ合衆国で製造されていること
  • 原材料のトウモロコシの含有量は51%以上であること
  • 新品の炭化皮膜処理されたオーク樽を製造に用いること
  • 80%以下の度数で蒸留されていること
  • 熟成のために樽に入れる前のアルコール度数は62.5%以下であること
  • 製品として瓶詰めする場合のアルコール度数は40%以上であること

テネシーウイスキーの定義

上記記載のバーボンウイスキーの定義をクリアし、なおかつ、テネシー州で製造され、樽で熟成する前にテネシー州産サトウカエデの木炭を用いて濾過したもの(チャコール・メローイング製法)

チャコール・メローイング製法

このチャコール・メローイング製法とは、上記で説明した通り
サトウカエデの木炭でウイスキーを濾過する製法です
※テネシー州リンカーン群の地名を取って「リンカーン群製法」とも呼ばれます

週に3日、1日3回、高さ1.5メートルの硬いサトウカエデのパレットを積み重ね、薪を一気に燃やし木炭を作ります

この木炭を巨大な濾過槽で、蒸溜したウイスキーを一滴一滴時間をかけて濾過します

こうすることで、テネシーウイスキー独特の味わいが生まれる訳ですね

【ジャックダニエル】がうまい理由

結論から言うと、ジャックダニエルはうまいです
ここからは【ジャックダニエル】がうまい理由を5つ解説していきます

ケーブ・スプリング・ホロウ

1つ目はケーブ・スプリング・ホロウです

ケーブ・スプリング・ホロウとはリンチバーグの森の中にある洞窟です

その洞窟から出る湧水は不純物が無く、ミネラル豊富なのに、鉄分を含まない、ウイスキー造りに最も適した水なのです!

マッシュビル

2つ目の理由はマッシュビルです

マッシュビルとは、バーボウイスキーを蒸溜する特の穀物のレシピです

基本的には、トウモロコシ、ライ麦、大麦麦芽を混合したものであり、大半のバーボンはこの3種の穀物を使用しています
※メーカーズマークなどはライ麦の代わりに小麦を使用しています


ジャックダニエルのマッシュビルは
トウモロコシ80%・大麦12%・ライ麦8%

トウモロコシを多く使用し甘さを引き出し、ライ麦のアクセントで甘さを締め、最後に大麦がクリーミーな滑らかさでまとめる

創業者のジャックが考えた、最高の割合だそうです

バレルメイキング(樽)

3つ目の理由は前項で紹介したチャコール・メローイング製法です
4つ目の理由はバレルメイキング

ジャックダニエルの樽は全て自社でつくられています
これは世界でも稀なことだそうです

ジャックダニエルで使用している樽は
接着剤や釘はいっさい使用せず、締めの圧力のみで成形するため、樽は一つとして同じものがなく
炎を用いて樽の内部を焼き焦がす独自の技法は木材に含まれる天然の糖分などを引き出し、ジャックダニエルの風味を育む上できわめて重要な要素
だそうです

熟成年数

最後の理由は熟成の年数です

大抵のウイスキーは何数が長い商品ほど良いウイスキーとされていますが、ジャックダニエルは違います

そもそも熟成の年数を決めていません

その理由は、樽によって熟成のスピードが違うから

その時その時の樽の状態を見極めテイスティングし、一番いい状態のものから商品にしているんですね

また、他のウイスキーと違う点は、新しい樽を使用していること

スコッチなど世界の多くのウイスキーは何らかのお酒を熟成させた樽を再利用しています

しかしバーボンは”新樽で内側を焦がした樽を使用し熟成させる”と決まっています

新樽の方が中古樽より熟成のスピードが早まります(ウイスキーに溶け出す樽の成分が多いため)

どちらが良いか?という話ではありません

ジャックダニエルは熟成年数に関係なく良いものを出荷する
ということですね

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【ジャックダニエル】の種類(ラインナップ)

ここからはジャックダニエルの種類を紹介していきます

ジャックダニエル ブラック(Old No.7)

「ジャックダニエル ブラック」はジャックダニエルの主力商品です

ラベルにも記載されている「Old No.7」
これは昔から続く正式な銘柄という意味

その由来は諸説あり、明確な答えはないそうです
“7番目のレシピだったから”とか、“7人の愛人がいたから”とか、、、

まあ個人的な見解としては、ミステリアスなままの方が良いですよねw

バニラ、キャラメル等の良い香りとまろやかでバランスのとれた味わいが特徴

ジェントルマンジャック

「ジェントルマンジャック」はチャコール・メローイング製法を2度行いますので、極めてスムースでなめらかな味わいです

その製造方法から生産量が限られるため、レアなテネシーウイスキーとして愛好家達に知られています

バニラ、キャラメルのバランスの良い香りとほのかにフルーティな香り。スムースでやや甘さを感じさせる豊かな味わいが特徴

ジャック ダニエル シングルバレル

シングルバレルウイスキーのみが持つコクと芳醇さにジャックダニエルのみが持つスムースさを兼ね備えた逸品

シングルバレルとは一つの樽からボトル詰めしたウイスキーのこと

通常のウイスキーは味を均一にするために色々な樽からウイスキーを取り出し、ボトリングします

一方でシングルバレルは一つの樽のみからボトリングするため、味は均一ではなく個性的な風味になり、かつ世界に一つだけのウイスキーに仕上がります

バニラ、キャラメルの香り。口いっぱいにひろがる熟成由来の甘さ、芯のある力強いコクが特徴

ジャックダニエル テネシーハニー

ジャックダニエルをベースに、ハニーリキュールの豊かな風味を加えたハニーテイストのフレーバードウイスキー(酒税法上はリキュール)

天然の蜂蜜や、糖蜜、ローストナッツのような豊かな香り、蜂蜜の上品な甘みのある味わい、かすかなナッツのような香ばしさと、芳醇な蜂蜜のなめらかな余韻

ジャックダニエル ゴールド

マスターディスティラーが特に熟成された樽を厳選し、2度目のチャコールメローイングと2度目の樽熟成(メイプルウッドフィニッシュ)を経た「ジャックダニエル ゴールド」

ラベルの「No.27」は”「Old No.7」の2倍手間ひまかけたウイスキー”の意味。だとかそうでないとか、、、これまたミステリアスですねw

極めてリッチでスムーズな味わいと卓越したバランスを兼ね備えています

まとめ

今回はテネシーウイスキー【ジャックダニエル】を紹介しました

ジャックダニエルはアメリカンウイスキーの中で一番売れているウイスキーです
インディアンウイスキーを除く世界5大ウイスキーの中でも、ジョニーウォーカーに次いで世界2位の売上を誇る、世界を代表するウイスキーです

【テネシーウイスキー】とは

バーボンウイスキーの定義をクリアし、なおかつ
テネシー州でつくられ、チャコール・メローイング製法でつくられたウイスキー

【ジャックダニエル】がうまい理由

①ケーブ・スプリング・ホロウ(湧水)
②考え抜かれたマッシュビル
③チャコール・メローイング製法

④バレルメイキング(独自の樽製造)
⑤熟成年数に左右されない

是非一度、テネシーウイスキー【ジャックダニエル】を味わってみてください!

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